こんにちは。
@OfficeTAKUです。
QRコード、便利ですね。
最近は飲食店はじめ色んなお店に表示されてて、クーポン欲しさにスマホで「ピッ」て読み込んでサイトにアクセスしたりしています。
飛行機に乗る時はQRコードを表示してタッチだけで済んでしまいます。楽になったものです。
「偽装QRコード」で全く別のサイトへ誘導される
神戸大学大学院工学研究科 森井 昌克 教授 によると、コードを作成する際に不正な操作を加えると、本来の情報に加えて、偽の情報を仕込むことができることがわかったとのこと。
つまり、AというサイトのURLを表すQRコードに、BというサイトのURLを仕込むことができるそうです。
しかも、たちが悪いのは、その本来のサイトではないBというサイトのURLが読み込まれるのは、何百回、何千回に1回ということ。
その1回でBというサイトへ誘導されても、また次に読み込んだ時は正常なAというサイトが表示される、とのこと。
つまり、BというサイトがAを真似した詐欺サイトであった場合、その1回でIDとパスワードを盗まれる、ということが起こりうるわけです。
これは恐ろしいですね。
森井教授によると、この「偽装QRコード」に関して、
任意のURLで、任意の悪性サイトに誘導する技術と、この確率の制御をQRコードアプリの認識アルゴリズムに依存することなく、正確に行う技術を開発し、それに成功しています。
と、いうことは当然、悪用するやからが現れても不思議はない、ということです。
QRコードで読み取ったURLをしっかりと確認すること
森井教授によると、一般の人がとるべき対策は、
・QRコード認識アプリが読み取ったURLを、目で見て確認する
・自動的にそのサイトを表示するQRコード認識アプリは使わない
と、いうことだそうです。
iPhoneのカメラでQRコードを読み込んだ場合
現在の iPhone では、カメラでQRコードを映すと、Safariのポップアプメッセージが現れ、その中にURLが表示されています。
このURLが、いま表示したいWebサイトであっているのかどうか、よく確認してから開きましょう。
森井教授によるYahoo!ニュースの記事には、「偽装QRコード」が掲載されています。
・ほとんどの場合、正常なサイト(神戸大学 森井教授の研究室のサイト)
・確率1/5~1/10で悪性サイトを模したサイト(研究室で用意した無害なサイト)
iPhone お父さんQR
私はiPhoneが標準ではQRコードを読み込めない時代から使用していましたので、QRコードに関しては Softbank製のお父さんのQRコードアプリを利用しています。
このアプリであれば、読み取ったURLが表示され、アプリ内で開くか、Safariで開くかを確認されます。URLがフルに表示されますので、より確認しやすいかもしれません。
森井教授の「偽装QRコード」を読み込んでみました。
■ 正常なサイト
■ 悪性サイトを模したサイト
本当に10回目くらいでようやく表示されました。
今回発見された脆弱性ではないものの、別のQRコード上から貼り付けて違うサイトへ誘導するなどの詐欺が発生しているようです。
注意して利用したいですね。
詳しくは、森井教授によるYahoo!ニュースの記事をご確認下さい。
気を付けろ!QRコードに脆弱性? その深刻さと騙されないための対策(森井昌克) – 個人 – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/moriimasakatsu/20180624-00086884/