「セミナーテキスト スキルアップ Microsoft(R) Word ビジネス問題集 [2003/2002/2000対応]」(Microsoft Press.日経BPソフトプレス発行)
問題10 案内状(株主総会) の
設問9.
14行目の”ワード物産…”と17行目の”利益処分案…”の段落に9字分のぶら下げインデントを設定しましょう。
という問題を回答していたらちょっと困った現象が・・・
単純にぶら下げインデントを設定すると、14行目の位置がずれてきてしまうのです。
この問題の部分は、
設問2 で 13行目末と16行目末では[Shift]+[Enter]で、強制改行(段落内改行)
設問7 で 文字列「日時」「場所」を3文字の均等割り付け
設問8 で 記書きの段落全体にあらかじめ「左インデント 4字」
を設定してあります。
該当の段落を選択し、「ぶら下げインデント」を設定します。
通常であれば、左インデント4字設定されているので、「ぶら下げインデント 5字」を設定すれば、OKのはず。
ところが結果は、
「ワード物産〜(13行目)」の位置がずれてしまいます
すべては、
「場所」(12行目)に施されている 均等割り付け が原因のようです。
均等割り付け部分の文字数のカウントが通常どおりではなくなり、狂ってきてしまうのでしょう。
Word2003(SP3)、Word2007(SP2) で同様の現象です。
ナレッジベースでも特に記載がないようです。Wordの仕様なのでしょう。
解決策としては次の3パターンが考えられます。
- この段落だけはルーラーのぶら下げインデントマーカーをドラッグして9字の位置に揃える
(付録の解答集ではこのドラッグでの操作)- 「場所」の均等割り付けを解除し、代わりにスペースを1つ入れる
- 「ワード物産〜(13行目)」を独立した段落とし(12行目末で[Enter]で改行)、左インデントを9字に設定
3番の手順が操作としては一番楽です。
インデントボタンをあと5回クリックするだけで済んでしまうのですから。
解答集の手順、ぶら下げインデントマーカーの操作はマウスポインタの位置が非常に微妙なこと、複数の段落で位置が揃わなくなることも考えられます。
おそらく、この問題の意図としては、段落内改行を使うこと、段落内改行の意味、動きを学習させたかったのでしょうが、もともとWordの段落は、いわゆる文章での段落とは違うもの。
ここでは編集のしやすさを優先した方がいいのでは、と思います。
Wordの 段落番号・箇条書き書式、を施した段落での、タブ、インデント は非常にやっかいです。
臨機応変に使い分ける必要があります。
しかし、この問題集、数年前から授業で使用してきて、いまさら気づくのですから、お粗末なインストラクタでお恥ずかしい限りです。