9月1日「関東大地震が発生した日」の関連書籍と Amazon Kindle日替わりセール

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こんにちは。
@OfficeTAKUです。

9月1日今日は何の日

今日は「関東大地震が発生した日」です。

1923年(大正12年)9月1日、南関東を中心とした巨大地震が発生します。

地震の名称としては、関東地震、関東大地震、と呼ぶそうで、この地震にともない発生した災害を含めて「関東大震災」という呼称がつかわれるようです。

本日、9月1日はこの日からの関東大地震を忘れないために、「防災の日」と定められています。
しかし、「防災の日」とすると、「防災」に焦点があたってしまい、この関東大震災の混乱に乗じて引き起こされた朝鮮人の虐殺という、人間の狂気が忘れ去られてしまうようでなりません。
故に、今日は「関東大地震が発生した日」とかき、その後の「関東大震災」での出来事にも触れておきたいと思います。

関東地震(関東大地震)

ここから、地震自身(だじゃれではなく)について、Wikipediaの情報をもとに、記してみます。

発生日時：1923年（大正12年）9月1日　11時58分頃
持続時間： 48秒
震源：　関東南部（正確な位置は研究者によって見解が異なる) 深さ 0-10または25km
規模：マグニチュード 7.9〜8.2
最大震度：震度6：東京府東京市など
津波： 12m:静岡県田方郡熱海町
余震回数： M7以上の余震が6回
死者・行方不明者： 105,385人
被害総額: 約45億円
被害地域: 関東地方のほか、静岡県、山梨県、長野県など

※ 関東地震 – Wikipedia

この被害の規模の大きさからだけでも、大変な地震だったのがわかります。

日本語: 大阪毎日新聞社English: Osaka Mainichi newspaper [Public domain]

朝鮮人虐殺と大杉事件

地震による壊滅的な被害と混乱の中、「混乱に乗じた朝鮮人が凶悪犯罪、暴動などを起こしている」「井戸に毒を入れている」といったデマが拡散されます。
こうしたでまは、行政機関や新聞、民衆を通して広まり、朝鮮人や、間違われた中国人、日本人（聾唖者など）などが、漢検だけでなく自警団など一般人によっても暴行されたり、殺されたりしました。

また、この機に乗じて社会主義者や自由主義者が殺害されたりもしました。
その一つが、「甘粕事件(大杉事件)」です。

社会主義者・ジャーナリストの大杉栄は、その妻伊藤野枝(入籍はせず)、大杉栄の6歳の甥橘宗一らが憲兵隊に連行され、殺害され、その遺体は憲兵隊本部裏の古い土に息されます。
その殺害犯が憲兵大尉・甘粕正彦です。そのため、この事件は大杉事件、甘粕事件と2つの呼び名があります。甘粕大尉は後に軍法会議にかけられ有罪となります。しかし、短期の入獄のあと、出所してからは満州に渡り、関東軍の特務工作をおこなうなど、満州国建設に寄与します。終戦直後に服毒自殺でなくなっています。

伊藤野枝さんの四女、伊藤ルイさんは、1984年のピースボートに乗船されていました。直接、親しくお話ししたわけではありませんが、優しく穏やかな感じの素敵な方でした。ルイはペンネーム。本名は留意子(ルイズ)。大杉栄がつけた名はカタカナで「ルイズ」。パリ・コミューンの立役者の一人であるフランスの無政府主義者「ルイーズ・ミシェル」からとった名です。

関東大震災のデマを教訓とできるのか？

SNSで一気に情報が拡散する時代。
現在でも、デマ、ヘイト、ご情報が毎日のようにタイムラインに流れてきます。全く事実を調べることもなく、自分に都合の良い情報、自分が受け入れられる情報であれば、たとえデマであっても喜々として拡散している感すらあります。

3.11時にも数多くのデマが拡散され、混乱をもたらしたことは記憶に新しいところ。

ですが、現状は目を覆うばかりです。

韓国と日本の国家間の関係が悪化する一方の今、平時であっても、ヘイトデマが溢れかえっています。

関東大震災時の朝鮮人虐殺や社会主義者虐殺は、決して遠い過去の話しとは言えないことが、本当に残念でなりません。

歴史に学ぶことができない民族は滅んで行くしかないのかもしれません。

9月1日「関東大地震が発生した日」関連書籍・ビデオ

伊藤ルイさんと、直接お会いできたことは貴重なことでした。
関東大地震が、遠い過去の話しではなく、歴史が繋がっていることを実感できるのです。

関東大震災関連書籍を Kidle で読む

加藤直樹『TRICK トリック「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』単行本

多くの資料・資料から事実であることがわかっている、関東大震災時の朝鮮人虐殺。
残念なことに、どうしてだか理解できないのですが、それを「なかった」と言う人達がいます。
そういった人たちの著書も、書店でもAmazonでも売られていて、五つ星をつけたりしている人もいます。
いちいち反論するのも馬鹿らしくさえ思えますが、その間違った情報、デマを信じる人がいるのも事実なので、こうしたしっかりとした反証は必要であり、頭が下がる思いです。

加藤直樹『TRICK トリック「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』単行本

柴門ふみ『美は乱調にあり』 Kindle版

大杉栄の妻であり、平塚らいてうが起こした「青鞜」の最後の編集者であった伊藤野枝。その伊藤野枝を主人公にして瀬戸内寂聴さんが書いた小説が『美は乱調にあり』
その瀬戸内寂聴『美は乱調にあり』を柴門ふみがコミック化した作品。
Kindleで読めますし、とっつきやすいと思うので選んでみました。

柴門ふみ『美は乱調にあり』 Kindle版

松下竜一『ルイズ　父に貰いし名は』 (講談社文庫) Kindle版

伊藤野枝の四女である伊藤ルイさんの半生を描いた、松下竜一さんのノンフィクション。
Kidle化されていたとは知りませんでした。

松下竜一『ルイズ　父に貰いし名は』 (講談社文庫) Kindle版

『サーミの血(字幕版)』 Amazon Prime Video

なぜ、こんなちっぽけな地球のなかで、民族や人種で差別し、いがみあうのか。
どんなに、科学技術が進歩しても、こうした不条理な差別がなくならない限りは進歩しているとは言えない。

『サーミの血(字幕版)』 Amazon Prime Video

1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う少女エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、教師は「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げる。そんなある日、エレはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ちる。トナカイを飼いテントで暮らす生活から何とか抜け出したいと思っていたエレは、彼を頼って街に出た–。