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【レビュー】武田英志『伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく』

武田英志『伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく』 書籍


こんにちは。
@OfficeTAKUです。


昨年の暮れ、 #翔泳社ブックアンバサダー という企画に応募しました。

レビューをSNSに投稿する条件のもと、対象の書籍から選んだ一冊を献本していただけるのです。

みごと当選!
2020年11月の終わりに手元に届きました。
私が選んだ、手元に届いたのが今回レビューするこの書籍です。

武田英志『伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく』

届いた記念に撮った写真。2021年の卓上カレンダーも同梱されていました。

武田英志『伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく』
著者 武田英志さんはデザイナー、アートディレクター
株式会社hooop代表。 

以下、内容は、「2020年11月9日 初版第1刷」をもとにしています。

この書籍を選んだ理由と第一印象

応募するにあたって複数ある書籍からこの書籍を選んだ理由は、もちろんデザインについて学びたかったからです。
表紙や帯のデザイン、描かれている文字やキャラクターもワタクシ好み。
これなら、少しは今よりもマシなチラシなどを作れるようになるのではないか、デザイン力がアップするのではないか、そんな期待を抱いたのです。

実際に手に取り、ぱらぱらとめくってみたところ、その期待は外れではなかった、と思いました。

デザイナーではないけれどデザインしなくてはならない人に

パソコンを使えば、デザイナーでなくても簡単にチラシやお知らせなどを作成できる時代。
逆にいうと、デザインなんて苦手でやりたくないけど、やらなければならない時代です。

おそらく仕事でやらざるを得ず、でも、これでよいのか?と思っている方。
チラシやおたより、企画書やプレゼン資料を作成しなければならないという方はおおいことと思います。

デザインの勉強をしたことがない、でもやらなければならない。
もっと見やすく、多くの人に伝わるようなものを作りたい。

そんな方は、ぜひ手元においておくべき一冊だと思いました。

この書籍の概要

この書籍の副題は「一生使える8つの力が身につく」
デザインの原則が8章に分類され解説されています。

  1. かんたんに見せる
  2. 正しく伝える
  3. フォーカスを当てる
  4. 雰囲気を演出する
  5. 情報を可視化する
  6. ストーリーを作る
  7. 想像させる
  8. アイデンティティを作る

各章のはじめ、あるいはそこで取り上げるデザインの理論・技法の最初に、実際にデザインされたチラシなどの作例が見開きで収められています。
左のページには悪い例が、右のページにはそこで扱われている方法やテクニックを利用して修正された良い例、という構成。
武田英志『伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく』

全体のレイアウトから、色、写真の扱い方、フォントの知識やグラフの見せ方、とデザインに必要な要素が網羅されています。
デザインに関する書籍なので当たり前かもしれませんが、図版が多く、目で見てわかるようになっています。

一つでも実践できればよりよいデザインに!

デザイナーでない方、デザイン経験のない方は、この書籍で紹介されていることを一つ実践するだけでも、いまよりよいデザインをすることができると思います。

「Chapter1 かんたんに見せる」で紹介されていることを例にとると、

まず、「近接の原則」が紹介されています。

近接の原則のポイントは、

  1. 要素の関係性を把握する
  2. 関連度が高い要素は間隔を近づけ、関連度が低い要素は間隔を離す
  3. 間隔だけで表現できないときは線で区切る、または色などで分ける

次に、要素の位置や大きさを揃える「整列の原則」について。

人間の脳は0.1mmほどのズレでも認識ができ、揃っていることに意味を感じるより、揃っていないことに何か意味があるのではないかと感じてしまいます。きっちりと位置や大きさを揃えて不自然さや不安を感じる要素を減らしましょう。

と紹介されています。

これも多少経験があれば当たり前、大いに納得することなのです。

しかし、WordやIllustratorの講座で受講生の方にチラシやポスターの作成課題をやっていただくと、「近接の原則」も「整列の原則」もできていない場合が多いのです。

「整列の原則」に則っていないものを見たときの、あの気持ち悪さ。
そうした違和感を理解できていない方が多くいます。
この違和感は、経験によるものかもしれません。

もし、ちょっとしたズレに「え、そんなに気になる?」って思った方、違和感を抱かない方はなおのこと、この書籍で学び、実践することをおすすめします。

あなたのデザインのズレを多くの人が気持ち悪く思っています。

と、私がここで書いたことも文章だけでは理解できない、しにくいことと思います。
この書籍では実例が掲載されているので、文章を読まなくても見て感覚的に理解できるようになっています。

章末にはミニワークが掲載されています。
その章でのデザインの原則・方法がより理解できるような内容になっています。

このミニワークをきっちりとこなすだけでもかなりデザインする力、デザインの感覚はアップするのではないかと思います。
(ちなみにまだ私はできていません。)

また、巻末には参考書籍の一覧も掲載されていました。
より深く学びたい方の手助けになります。

まとめ

この本の特徴をまとめると、

  • デザインを専門としていない人がデザインについて全般的に学べる内容
  • 実例が豊富、というより、すべて実例つきなので、原則・理論が目で見て理解ができる
  • チラシ、ハガキ、おたより、プレゼン資料、など少しでも作る機会があるひとにおすすめ

学ぶことは山のようにありました。
まだまだ途中です。
見やすく手軽な一冊ですが奥深いです。

手元においておき折に触れて見返したいと思います。

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