【Excel】エクセル 365 / 2021: SORT関数の使い方と注意点

こんにちは。
@OfficeTAKU です。

Excel 365 / 2021 で追加されたスピル機能を利用した関数はいくつかあります。
今回は、MOS Excel 365 一般レベルでも取り上げられている、SORT関数についてです。

スピル機能については、下記の記事をご参照下さい。

SORT関数

SORT関数 は、その名の通り並べ替えを行う関数です。表を昇順や降順で並べ替え、元の表とは別の位置に結果を表示することができます。スピル機能に対応しているので、SORT関数を入力したセルを開始位置として、結果が表示されます。

まず、書式と各引数につい説明します。

SORT関数の書式

=SORT(配列, 並べ替えインデックス, 並べ替え順序, 並べ替え基準)

各引数について

配列 (必須): 並べ替えを行うセル範囲を指定します。
並べ替えインデックス(省略可): 並べ替えの基準となるキーを数値で指定します。
「３」と指定すると3列目または3行目となります。
省略した場合、1列目または1行目がキーとなります。
並べ替え順序 (省略可): 「１」（昇順）または「-1」（降順）と指定します。
省略した場合、「1」（昇順）となります。
並べ替え基準 (省略可): 行を並べ替えるか、列を並べ替えるか指定します。
行：FALSE（または「0」）、列：TRUE（または「1」 0以外の数値）
省略した場合、行：FALSE となります。

下図の左側の売上表を「売上金額の降順（大きい順）」で並べ替え、左側に表示します。

SORT関数（売上表の範囲, 4列目の売上金額をキー, 降順, 並べ替え基準は行）

同じ表を行列を入れ替えた表に変換しました。
表の並べ替えの対象となるデータ範囲は、C2：I5 となります。
表の作りが変わったので、並べ替えの基準は列となります。

SORT関数（売上表の範囲, 4行目の売上金額をキー, 降順, 並べ替え基準は列）

元の表をそのまま、違う範囲に並べ替えた結果を表示させられるので便利なSORT関数。

2番目の引数「並べ替えインデックス」と、4番目の引数「並べ替え基準」は、表の作りをよく見て、間違えないように指定する
並べ替えのキーとして利用できるのは一つだけです。
2つ以上のキーで並べ替えしたい場合は、SORTBY関数 を利用しましょう。
こちらは、MOS Excel 365 Expert レベルで取り上げられています。
SORT関数を入力したセル以外は編集・削除ができない
- スピル機能では、もとの数式が入力されたセル以外は「ゴースト」と呼ばれる状態になり編集・削除ができません。
結果を表示させるに十分な範囲があるか注意が必要

スピル機能については下記の記事をご参照ください。