こんにちは。
@pooh_1960です。
R+(レビュープラス)さんからの献本枠でのレビューです。
『降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル』江上隆夫(SBクリエイティブ)
どうしたら「無意識からアイデアが降りてくる」のか!
サブタイトルに「クレイジー」と入っているので奇をてらったものかと思えるかもしれませんが、「シンプルで分かりやすい発想法のテキスト」という感じです。
これまで世界を変えるような作品や発明、事業のアイデア、それらはみな「無意識」から降りてきたものだと言います。
村上春樹が小説を書き始めるkとも、デビュー作『風の歌を聴け』の書き出しも、ある瞬間に「降りてきた」
Googleのラリー・ペイジもAmazonのジェフ・ベゾスも、そうした「降りてきた」ひらめきから、今のビジネスが生まれてきたというのです。
この書籍では、そうした「無意識から降りてくる」状態を、どうしたら作り出せるのか、すなわちそれが「降りてくる思考法」なのですが、その方法について詳しく紹介されています。
とことん考え抜くこと
意識が処理できる情報量は1秒間に126ビット、無意識は1,000万ビット!なのだそうです。
最近の研究では、無意識の領域での脳の活動エネルギーは意識的な活動の20倍にも相当する、との結果もあるそうです。
読書をしている時よりも、何も考えずにぼーっとしているような時の方が脳は活発に働いているようなのです。
「無意識」というと、何も考えなくて良い。
考えない方が脳が活発に働いてアイデアが浮かぶんじゃないか、というとそうではありません。
「無意識」から降りてくるには、その物事について、とことん考えること。
考えて、考えて、いったんそれを放り出し頭を休める。
そうした時に、ふと、「降りてくる」
降りてくる思考法を行うための3つのコツ
無意識を活用して降りてくる思考を行うためのコツとして3つ挙げられています。
- メタ思考
ワク組をはみ出す、大きな視点で考える、抽象化して考える - ワク組みによる思考を停止する
脳を小さく狭く使う - 脳を休ませる
無意識を働かせる発酵期間を設ける
3の脳を休ませる、発酵期間を設けるについてはイメージしやすいと思いますが、最初の二つ、これだけだとわかりませんよね。
簡単に言えば、多角的な視点、多様性を意識する、ステレオタイプに囚われない、といったところなのですが、詳しくは本書をお読み下さい。
特に、「脳を狭く小さく使う」ということに関しては、48のスキルとして整理されています。
今までの、発想法や思考法などで紹介されてきたスキルのエッセンス、といった感じで、再確認することができます。
改めて考えることの大切さを実感しました。
考える時間、考え抜く姿勢を忘れずにいたいものです。
- R+(レビュープラス)
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