こんにちは。
@OfficeTAKUです。
昨年10月 Microsoft Office の新バージョン Microsoft Office 2019 が発売されました。
現在は、そのOffice 2019の他、Office 2010、Office 2013 、Office 2016 、そしてサブスクリプション型のOffice365 などが混在している状態かと思います。
実は、年号付きのOfficeとOffice 365は別物と捉えないといけないものなのです。
念の為、Officeのバージョンであって、Windowsのバージョンの話しではありません。
今回は、簡単にその違いをみておきたいと思います。
【2020年8月5日追記】
2020年4月1日から Office 365 は、Microsoft 365 に名称が変更となりました。
>> Microsoft 365 とは
サブスクリプションという仕組み自体は変わっていません。
私は利用プランを Microsoft 365 Business Standard に変更しました。
Officeの種類は大別して3つに分けられます
現在のMicrosoft Officeは下記の3つの種類に分けられます。
- Office 365
- Office 2019
- Office Online
Office 365はその中にさらに個人向け・ビジネス向けのいろいろなプランが存在します。
Office 2019は最新版を例としてとりあげましたが、2016、2013でもほぼ同様だと考えてください。
では、それぞれについて一つずつ詳しくみていきましょう。
Office 365
Office 365 の特徴は下記の通りです
- サブスクリプション型(月払い又は年払い での契約)
- 複数のデバイス(機器)にインストールし利用できる(プランによって数に違いあり)
- 常に最新の機能、修正プログラム、セキュリティアップデートを受けられる
- 1TB(テラバイト)のオンラインストレージ(インターネット上の保管スペース)を利用でき、共同編集も可能(プランによって違いあり)
Office 365 には様々なプランがあります。
何度かプランの変更もあり、情報が新旧入り交じっており分かりづらい面があります。
私が利用しているのは、Office 365 Pro Plus というプランです。
子ども達3人にもライセンスを割り当てていますので、毎月5千円強の課金がかかっています。
ここでは、現在一般的に個人で利用できるプランを2つご紹介しておきます。
Office 365 Solo
Office 365 Soloは基本的に1人のユーザーが単独で利用する、というものです。
例えば、子ども達もそれぞれパソコンを持ち、自分のアカウントで利用したい、ということであれば、次に紹介するビジネスプランを契約すべきです。
我が家も子ども達がそれぞれ、MacやWindowsを使っていますので、先に紹介したOffice 365 Pro Plusにユーザーを追加して、4人のユーザーで利用しています。チームとしての共有機能などはほとんど利用していませんが、セキュリティの問題もありますので、今後は家族間の情報共有などに大いに利用しようと思っています。
Office 365 Solo の特徴は下記の通り
- 個人用のプラン 1ユーザー単独
- 複数の Windows PC または Mac、タブレット、スマートフォン (Windows、iOS、Android*) で使用可能
同時にサインインできるデバイスの台数は5台まで - Premium バージョンの Word、Excel、PowerPoint、Outlook (Publisher と Access は Windows PC のみ)
- 1 TB の OneDrive オンライン ストレージと高度なセキュリティ
- 他のユーザーとオンラインでドキュメントの共同作業が可能
- Microsoft のエキスパートからチャットや電話で技術サポートを受けることができる
- 年次(12,744円 税込)または月次(1,274円税込)サブスクリプション。
詳細はこちら→Office 365 Solo | Microsoftストア
Office 365 Business
2019年1月現在は、このプランが一番お得。
Soloと違ってインストールできるデバイスの数は限られますがおそらく普通の利用状況であれば必要十分。
いまでは高校生ともなればパソコンも必須、いや2020年にプログラミング教育必修化ともなれば、小学生でも必要となってくるかもしれません。
一般の家庭でも1台のPCを使いまわして済む時代ではなくなります。そういった状況を考えるとこの Office 365 Business がよいのではと思います。
- 「ビジネス」という名称だが個人でも利用可能
- 1アカウントあたり300ユーザーまで利用可能(もちろん料金は必要)
- 1ユーザーあたり5台のデバイスにフル仕様のOffice アプリケーションをインストール可能
- ユーザーごとにアクセス件の管理などが可能
- OneDrive for Businessが利用可能(「バックアップ/復元機能」「稼働率99.9%保証」等付加)
- 年次(900円/月 税別)または月次(1,080円 税別)サブスクリプション。
詳細はこちら→Office 365 Business | Microsoftストア
Office 365 プラン 比較
Office 365 サービス
Office 2019
Office 2019の特徴は下記の通り
- 1回限りの購入
- インストールできるのは1台のコンピューターのみ
- アップグレードはできない。新しいバージョンの購入が必要。
現在まだAmazon などでも Office 2019 の取扱がありません。
そのため2016を例として上げておきます。
こういうふうに、2016と表示されているものが、上記のようなタイプになります。
こちらはPC2台までインストール可能です。もちろん個人使用になります。
市販のPCもまだ、Office 2016がバンドルされて販売されている状況です。
もし、市販のPCを購入し、Office 2016 を利用するとなると、Office 365 や Office 2016 に搭載された新機能などは利用できません。別途2019販売時点で購入するか、Office なしでPCを購入し、Office 365 の契約をするか、どちらかになります。
Office に関しては非常に選択がむづかしいのが今の状況です。
Microsoft公式サイト
Office 365 と Office 2019 の違いは何ですか。 – Office 365
Office Online
オンラインでアクセスして利用できるのが、Office Online。
Microsoftアカウントさえ持っていれば利用できます。
パソコンであればブラウザでiPhoneやAndroidのスマートフォンであればアプリをダウンロードして利用できます。
簡易版的な位置づけではあるので、機能はパソコンで使用するものとは同じではありません。
しかし、古いバージョンのOfficeでは使えない機能、Excelの新しい関数やPowerPointの新しい画面切り替え効果などが利用できます。
自宅に仕事を持ち帰って本格的にExcelやPowerPointで資料を作成しなければならない(今どきはセキュリティ上許可されない会社の方が多いかも)ということであれば、自宅のパソコンにも Office 365なり、Office 2019が必要かもしれません。
しかし、資料をみるだけ、とか、家庭での簡単な表計算の利用であれば、あえてOfficeをインストールせず、Online Office で十分ともいえます。
さすがに、リリースされたころよりもずっと安定して、普通に使えるようになっています。
以前はGoogle SpreadsheetやDocsを使用していたけど、慣れたインターフェイスがよい、という場合はこちらの方が楽ですね。
MacBook ProのGoogle Chrome で Office Online
MacとWindowsのデータのやり取りに四苦八苦していた昔が嘘のようです。
エクセルの画面。CONCATE関数など新しい関数も使えます。
パワーポイントの画面。変形も使えます。
iPhone アプリで Office Online
Office Online、Keynote for iCloud などAppleのアプリ、Google Spreadsheetなど、オンラインでの共有や共同作業なども、ほんとうに便利な世の中になりました。
製品情報の確認:自分のOfficeが何か?バージョンはいくつかを調べる
自分の利用しているOfficeがどのタイプなのか調べる方法です。
Mac
- ExcelなどいずれかのOfficeアプリケーションを起動します。
- メニューの[Excel]をクリックします。
- [バージョン情報]をクリックします。
- [Excelについて]ウィンドウが表示されます。
- ライセンス情報 Office 365 サブスクリプション、バージョン16,20 であることが確認できます。
- 確認できたら左上の閉じるボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。
Windows
- ExcelなどいずれかのOfficeアプリケーションを起動します。
- メニューの[ファイル]をクリックします。
- ファイルメニューが表示されます。
- [アカウント]をクリックします。
- [Excelについて]ウィンドウが表示されます。
- 製品情報 サブスクリプション製品 Office 365 ProPlus 、バージョン 1803であることが確認できます。
使用している Office のバージョンを確認する方法 – Office サポート
まとめ:面倒だが製品情報の知識は必要
製品ごとの違いをすご~く大雑把にまとめると下記のような感じ
Office 365 | Office 2019 | Office Online | |
価格 |
月1,000円程度〜 月払い・年払い |
33,000円程度〜 1度きりの購入 |
無料 Microsoftアカウントさえ作れば利用できる |
メリット |
いつでも最新版が利用可能 機能が更新される 共同編集可能 複数のデバイスで利用可能 |
発売時点では最新 勝手に更新されることがない カスタマイズなどにメリット |
機能は更新される いろいろなデバイスから利用可能 共同編集が可能 ブラウザで閲覧・編集が可能 |
デメリット |
勝手に更新される プランが複雑 |
その後の機能の更新はない サポートが切れるとセキュリティ面でも不安 インストールできるデバイス数が少ない |
機能はOffice365よりは制限される |
仕事でOfficeを利用し、ファイルのやり取りなどをする際には、どの製品を使っているか、バージョンはいくつなのか、確認しておくことが求められるようになります。
下位から上位ではそれほど問題ありませんが、最新の機能を使って作成した書類が、相手に渡したら計算されない、表示がおかしい、という自体もおきかねません。
パソコンを買い換える際にも、Officeが必要な場合はどのタイプが自分には必要なのか、よく考えて購入する必要があります。
もし、わからない時は信頼できる詳しい方に相談して、間違えない選択をしてください。
もちろん、Office TAKU でもご相談をお受けします。
お近くの方はぜひご利用ください。