こんにちは。
小学生の時は天文クラブだった @OfficeTAKUです。
国立天文台と言えば、宇宙を探索できる Mitaka という素晴らしパソコンソフトを開発しているところ。
現在はWindows版のみ。
Mac版はありません、残念!
Mitakaについては、下記の過去記事などを御覧ください。
[clink url=”https://office-taku.com/201401/web/7242.html”]
Mitaka を使えない環境でも、ブラウザさえあれば、宇宙を旅し、そして、銀河の謎をとく研究のお手伝いまでできるプロジェクトを国立天文台が始めています!
国立天文台 市民天文学プロジェクト「GALAXY CRUISE」
【2022年3月28日追記】
第2シーズン “Deep Quest” が 2022年4月1日よりスタート、との案内が届きました!
Deep Questでは、新しいクルーズマップと島々が登場するとのこと、楽しみです。
詳細は、下記のページへ。
第2シーズン “Deep Quest” 4月1日スタート! | blog_announcement_J | GALAXY CRUISE
そのプロジェクトが、GALAXY CRUISE(ギャラクシークルーズ)、です。
一般の市民である私やあなたが、研究者と協力して銀河を巡り、銀河の歴史を紐解くプロジェクトです。
簡単に説明すると、
「すばる望遠鏡HSC」という最先端の機器で捉えられた広大な宇宙の画像をもとにしたWebサイトで、
広大な宇宙に存在する数多くの銀河を一つ一つ観察し、
その銀河がどのようなタイプか分類していく
そんなプロジェクトです。
観測可能な宇宙に存在する銀河は2兆個以上ではないか、といわれています(「観測可能な」宇宙にある銀河は2兆個か、従来説の20倍:AFPBB News)。
もちろん、このプロジェクトは「すばる望遠鏡HSC」が捉えた領域。
宇宙のごく一部ですが、それでも数多くの銀河があります。
みんなが協力して銀河の分類をすることが、研究の約に立つようです。
参加するには
参加はいたって簡単。
メールがあれば会員登録できます。
でも、その前にトレーニングに参加して「乗船許可証」をゲットする必要があります。
- GALAXY CRUISE(ギャラクシークルーズ) サイトにアクセス
→国立天文台市民天文学プロジェクトGALAXY CRUISE - 銀河についてのトレーニングに参加、基礎知識を学びます
トレーニングは、初級編・中級編・上級編と3つのステップがあります - 上級編まで終了すると「乗船許可証」(参加資格)が手に入ります
- アカウントを登録します
アカウントの登録はメールアドレスがあればOK
クルーズ船に乗船してミッションを達成する
登録が終わったら、宇宙へのクルーズ船に乗船して、銀河を分類する旅に出発です。
サイトにログイン。
「すばる望遠鏡HSC」が捉えた宇宙が現れます。
その宇宙の領域が4つの街と6つの大陸に分類されています。
練習と1〜10の計11ステージのクリアを目指して旅をしましましょう。
練習では、自分で分類した結果と船長が分類した結果を比較することができます。
本番のステージは、自分でよく観察し、分類をすすめて行きます。
明確にわかるものもたまにはありますが、判断に悩むものが多くあります。
表示をカラーからグレースケールに切り替えるなどして、一生懸命悩んで、「えいや!」と答えをだします。
客室ランクは4等からスタート。まだまだ長い道のりです。
一つのステージを終了すると出国スタンプがパスポートに押されます。
24時間や一週間という単位でランキングも。
ゲーム感覚で楽しく宇宙の旅を楽しめます。
ミッション詳細は下記のページを参照
ミッション | 国立天文台市民天文学プロジェクトGALAXY CRUISE
「すばる望遠鏡HSC」とは?
この宇宙の映像を撮影したのが「すばる望遠鏡HSC」
すばる望遠鏡
まず、「すばる望遠鏡HSC」の「すばる望遠鏡」について。
日本の国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡は、ハワイ島マウナケア山頂(標高4205m)にあります。
すばる望遠鏡は、口径8.2メートル!という、世界最大級の一枚鏡を持っています。
Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム)
すばる望遠鏡に搭載されているのが、世界最高性能の超広視野主焦点カメラ
Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム)です。
画素数は、8億7,000万画素!!
たとえば市販されている一眼レフのデジタルカメラの画素数は2,000万画素〜5,000万画素(参考:Nikon)、iPhone Xは1,200万画素(参考:Softbank)。
比べるのが間違いではありますが、まさに桁違いの画素数です。
一度に撮影できるのは、満月9個分の広さの天域。
そんな高性能なカメラで捉えられた宇宙の画像を使ってこの GALAXY CRUISE が可能になっているのです。
すばる望遠鏡とHSCと、とにかく凄い技術ですねぇ。
まとめ
広大な宇宙の中のごく小さな天体である地球に生息している、ごくごく小さな存在である人間。
そんな、小さな地球の上で、小さな人間はいがみ合い憎しみ合い、壁を築いたり、ミサイルや爆弾で人を殺したり、殺されたり。
アホらしいことばかりしています。
バーチャルとは言え、宇宙を旅して、銀河を眺めていれば、そんなアホらしいことやめよう、って思えるはず。
ぜひ、みなさんも GALAXY CRUISE 一緒に楽しみましょう!