今回は、MOS Excel 365 一般レベル 新たに追加された関数のまとめです。
新しく追加された4つの関数
MOS Excel 365 一般レベルで追加された関数は下記の4つです。
RANDBETWEEN関数
RANDBETWEEN関数 は、指定した数値の範囲内でランダムな整数値を発生させることができる関数です。
RANDBETWEEN関数の書式
=RANDBETWEEN(最小値, 最大値)
- 最小値 : 必ず指定します。 乱数の最小値を整数で指定します。
- 最大値:必ず指定します。 乱数の最大値を整数で指定します。
SEQUENCE関数
SEQUENCE関数 は、配列(指定した行数と列数の範囲)に、連続した値を発生させることができます。スピル機能に対応しているので、SEQUENCE関数を入力したセルを開始位置として、各セルに数式が入力され、結果が表示されます。
SEQUENCE関数の書式
=SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [目盛(ステップ)])
- 行数 (必須): 生成する行数を指定します。
- 列数 (省略可): 生成する列数を指定します。
省略した場合、1列分のデータが生成されます。
- 開始値 (省略可): シーケンスの最初の値を指定します。
省略した場合、1が開始値となります。
- ステップ (省略可): 各数値の間隔(増分)を指定します。
省略した場合、1ずつ増加します。
SORT関数
SORT関数 は、その名の通り並べ替えを行う関数です。表を昇順や降順で並べ替え、元の表とは別の位置に結果を表示することができます。スピル機能に対応しているので、SORT関数を入力したセルを開始位置として、結果が表示されます。
SORT関数の書式
=SORT(配列, 並べ替えインデックス, 並べ替え順序, 並べ替え基準)
- 配列 (必須): 並べ替えを行うセル範囲を指定します。
- 並べ替えインデックス(省略可): 並べ替えの基準となるキーを数値で指定します。
「3」 と指定すると3列目または3行目となります。
省略した場合、1列目または1行目がキーとなります。
- 並べ替え順序 (省略可): 「1」(昇順)または「-1」(降順)と指定します。
省略した場合、「1」(昇順)となります。
- 並べ替え基準 (省略可): 行を並べ替えるか、列を並べ替えるか指定します。
行:FALSE(または「0」)、列:TRUE(または「1」 0以外の数値)
省略した場合、行:FALSE となります。
UNIQUE関数
UNIQUE関数 は、その名の通り範囲内のユニーク(一意)な値を取り出す関数です。
UNIQUE関数はスピル機能に対応しているので、UNIQUE関数を入力したセルを開始位置として、結果が表示されます。
UNIQUE関数の書式
=UNIQUE(配列, 列の比較, 回数指定)
- 配列 : データを撮り出すセル範囲を指定します。
- 列の比較(省略可):「FALSE」または「TRUE」を指定します。省略時は「FALSE」
「FALSE」行同士を比較します。
「TRUE」列同士を比較します。
- 回数指定(省略可):「FALSE」または「TRUE」を指定します。省略時は「FALSE」
「FALSE」一意の値を取り出します。
「TRUE」一回だけ出現する値を取り出します。
スピル
スピル(spill)とは、こぼれでる、あふれ出す、といった意味。
一つのセルに数式を入力すると、指定した範囲のセルに数式が自動的に入力され、結果が表示されます。
便利ですが、いくつか注意点もありますので、下記の記事で確認して下さい。
まとめ
以上、MOS Excel 365 で、新たに範囲に追加された4つの関数についてのまとめでした。
新しい関数や機能が追加されていくのは、とてもわくわくすることです。
以前のバージョンでは使用できないものもありますので、注意しながら、新しい関数や機能を使っていきましょう。