こんにちは。
@OfficeTAKUです。
スーパーコンピュータ「京」が引退し、「富岳」へ。
いま、富岳がかほく市から徐々に神戸へ運ばれつつあります。
門外漢とも言える私ですが、スーパーコンピュータの凄さはなんとなく感じています。
1月25日金沢歌劇座で開催された「スーパーコンピュータ「富岳」を知る集い in 金沢」に参加してきました
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スーパーコンピュータ「富岳」
駐車場がなくなると困ると思い、受付開始の13時に会場へ到着。
意外と駐車場は空いていました。
受付して会場へ。まだ、座席は十分あいていました。
本来なら、最前列で聞きたいところですが、仕事の関係で終了予定16時よりは早く出なければ行けない状況になったため、出口近くの座席を確保。
スーパーコンピュータ「富岳」と研究者たちを知ることのできる展示ブース
まずは、会場の後ろに設けられた展示ブースへ。
CPU。でかい!
これ、なかには、CPUを挟むように計32GBのメモリが搭載されているとのこと。
「富岳」全体のメモリ容量はその32GBの15万倍とのこと。
メモリーユニット
上のCPUが搭載されたメモリーユニット。水冷のパイプが走っているのが見えます。
実物大の富岳のモックアップ。
「京」の写真から想像していた大きさよりも、「あ、意外とコンパクト!」って印象でした。
他には、R-CCS(計算科学センター)で働いている人や、研究者実態調査(趣味から研究者への道のりなど)の展示が。
R-CCSの研究員、職員の趣味第一位は読書、です。
やはりテキスト読解力というのは何にしても求められるのではないかと勝手に推測。
そして衝撃的な事実が判明。
R-CCSには石川県出身者がいない!
富岳はかほく市生まれなので、石川県の若者たちが研究者となって、富岳を使って研究して欲しいものです。
講演:スーパーコンピュータでの研究をうかがい知ることができた
講演は3名の方が登壇され、スーパーコンピュータでの研究の様子、可能性をうかがい知ることができ、刺激的でした。
最初は、堀 敦史さん(理化学研究所計算科学研究センター フラッグシップ2020プロジェクト システムソフトウェア開発チーム・研究員)が、「スーパーコンピュータ「富岳」について知ろう!」というタイトルでお話しsれました。
Eniacから始まるコンピュータの歴史から始まり、スーパーコンピュータの世界での日本の位置づけ、iPhone と 富岳の処理能力の差についてなど、身近でわかりやすい例でお話ししてくださいました。
また参加者からの質問に答える形で、量子コンピューターとは、富岳のOSやメモリについて教えてくださり楽しかったです。
特に印象に残ったのは、スーパーコンピュータの世界では、中国、アメリカ、が質量とも圧倒おり、日本は3位。だが米中は軍の予算がつぎこまれているので、そういった意味では、日本の3位といのは凄いことだと思う、というお話し。
「富岳」が、このまま軍備や戦争のためではなく、医療や気象、代替エネルギーの開発など、人々のために使われていくことを願わずにはいられません。私たち一人ひとりが注意していくべきことだと思います。
次は、三好 建正(理化学研究所計算科学研究センター データ同化研究チーム・チームリーダー)さんによる「ビッグデータ同化:「富岳」が拓く未来の天気予報」と題する講演。
天気予報という身近なテーマでもあり、実際のこれまでの研究とその成果が非常によくわかりました。
ビッグデータ同化とは、スーパーコンピュータによる計算上の予測と実際の観測データを突き合わせて解析し、精度を高めていくこと、解釈しました。
地球全体が相手。解析する情報量も膨大になるのは容易に想像できます。まさに、スーパーコンピュータの活躍の場だということがわかります。
最後は、小川 宏高(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 人工知能クラウド研究チーム・研究チーム長)さんによる[スーパーコンピュータで拓く人工知能(AI)の世界]
最後までお話しを聞けなかったのが残念です。
AIの世界でディープラーニングがいかにエポックメイキングなものであったか、というお話しをされていました。
小川さんは、産業技術総合研究所(産総研)が2018年に運用開始した、スーパーコンピュータ「ABCI(AI Bridging Cloud Infrastructure)」の開発チームのリーダー。
人工知能クラウド研究チーム | 研究チーム | 人工知能研究センター
まとめ
スーパーコンピュータ「富岳」を知る集い in 金沢、参加して本当によかったと思います。
技術的なことプログラムの詳しいことなど良くはわからないのですが、わくわくとしました。
新聞報道によると、当日の参加者は、約260人(中日新聞)〜340人(北國新聞)
参加者の年齢層は、ざっと見渡したところ意外と高め。自分もその一人なのですけど。
若い人たちにもっと参加してほしいものです。
資料たくさん、富岳のロゴが入ったファイルホルダーや理研のノート、アンケート回答して富岳ロゴの入ったボールペンなど、頂きました。
期待しながら注視
こうした凄い性能を持ったスーパーコンピュータ「富岳」をどう使っていくか、何のために使っていくのか、わからないなりにも注視していくことが必要だと思いました。
人類全体、地球全体に影響を及ぼす研究がなされるわけです。
戦争や一部の人々が利益を得るために悪用されることのなく、平和で豊かな社会への貢献を、期待しながら注視していきたいと思います。