こんにちは。
@OfficeTAKUです。
先日、Instagramで予告したとおり、去る2020年8月26日、ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック を受験してきました。
もしかしたら、どなたかの参考になるかもしれませんので、受験と受験までの学習などの経緯を記しておきます。
「ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック」とは
「ビジネス統計スペシャリスト」とは株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施する資格試験。
上級であるスペシャリストが2015年より、エクセル分析ベーシックは翌年2016年8月。
まだまだ新しい資格です。
内容はというと、公式サイトにある通り、「データ分析の”実践”に重点を置き、身近に活用できるExcelを使用したデータ分析技能と、分析結果を正確に理解し、応用する能力を評価」する資格試験です。
試験は下記の2つのレベルがあります。
- エクセル分析ベーシック(基礎レベル)
- エクセル分析スペシャリスト(上級レベル)
今回、私が受験したのは、基礎レベルである「エクセル分析ベーシック」です。
より詳しくは下記のページをご覧ください。
なぜ受験することにしたか
実はこのビジネス統計スペシャリストについては、開始される1年前の2015年に開催された「オデッセイユニバーシティ」でアナウンスされ、よし、受験しなきゃ、とは思っていました。
2016年に公式テキストが発売され、なぜかベーシックだけでなくスペシャリストのテキストまで購入してありました。
しかし、まぁだらだらとしていたところ、2018年には所属するインストラクタの団体BAL.comでセミナーが開催されました。福岡まで飛んでいきました。
受験への意欲は嫌が上にも高まったのですが、まだだらだらとしていました。
2019年8月、IC3認定インストラクタの新バージョン GS5への更新をしました。
そうしたところ、ビジネス統計スペシャリストの受験クーポンを頂いたのです。
よし、受験するぞ!と思っていたのですが…
結局、クーポンの有効期限が2020年9月末まで、ということで、ギリギリ2020年8月26日に受験した次第。
あきれたものです。
試験対策は公式テキストとaotenの模擬問題
では、試験対策についてです。
今回は、公式テキストと、aotenの模擬問題を使用しました。
公式テキスト「Excelで学ぶ ビジネスデータ分析の基礎」
Excelを利用した統計分析の初歩の初歩がコンパクトにまとめられています。
「ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック対応」とある通り、試験の内容においても過不足なく、多少統計の知識がある方であれば、このテキストだけでも合格できる内容だと思います。
ただ、私のように、Excelは使えるけれど、統計の知識がまったくない!という方にはこのテキストだけでは、合格が難しいのではないかと思います。
テキストは3編15章に分かれています。
各章ごとに章末問題があります。
1.ビジネスデータ把握力 編
- 平均値
- 中央値
- 最頻値
- レンジ
- 標準偏差
2.ビジネス課題発見力 編
- 外れ値の検出
- 度数分布表
- 標準化
- 移動平均
- 季節調整
3.ビジネス仮設検証力 編
- 集計
- 散布図
- 相関
- 回帰分析
- 最適化
関数や分析ツールの操作手順なども掲載(例えば、関数の挿入ボタンをクリックし関数の挿入をするところから)されているのですが、Excelを使い慣れている方には、そこまで必要ないですよね。
せいぜい、引数としてどの値を取るか、が明示されていれば、よいわけです。
特に、「1.ビジネスデータ把握力 編」あたりは、関数で処理できるので、Excel的には難しい操作はありません。
しかし、「2.ビジネス課題発見力 編」「3.ビジネス仮設検証力 編」と進むに連れ、その概念も難しくなってきます。
「3.ビジネス仮設検証力 編」に入って、相関や回帰分析あたりになると数学苦手な私には苦行のようでした。
できれば、Excelの基本的な操作手順は事細かく記載せず、その分、後半の解説や例題などを多くして欲しいものです。
アオテンスキルチェック「ビジネス統計スペシャリスト エクセル分析ベーシック 模擬テスト」
MOSであれば模擬試験のついたFOMや日経BPのテキストで十分です。
しかし、ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック に関しては、模擬試験プログラムも問題集もありません。
そこで、利用したのが、オデッセイコミュニケーションズの運営するアオテンストアで販売されている模擬テストです。
- 模擬テストは3回(1コース37~38問×3コース)
- 価格 1,650円
- 購入から180日間利用可能
- 期間内であればなんどでも繰り返して利用可能
実際のところ、この模擬テストをやっていなかったら合格できなかったと思います。
最初はテキスト見ながらでも、満点取れず。
その後、繰り返し、3つとも満点がとれるようになるまで繰り返しました。
今の所、試験対策問題としてはこちらが唯一だと思います。
前にも記したとおり、統計の知識がない方ほど、こうした問題を繰り返し学習することが有効だと思います。
その他統計用語などの理解にはGoogle先生
テキストの解説だけではよく理解できないことは、ひたすらググりました。
標準偏差や分散に関しては、トライさんの高校数学の解説動画をみて参考にしたり。
ほんとうに良い時代です。
ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック受験当日
受験当日の出来事や、実際の試験問題についての感想です。
開始早々トラブル発生!
試験官からの説明後、オデッセイIDとパスワードでログインしていざ試験開始。
1問目が表示されました。
でも、本来画面の右下に表示されるはずのエクセルの画面が表示されません。
その問題は、手で計算すれば解けないことのない問題です。
「これは手で計算しろということですかね?」と試験官に確認。紙とボールペンをあてがわれ、計算しようと思いましたが、小数点が二桁もある計算、「あれ、どうやって筆算するんだっけ??」自分にショックを受けつつ、後で見直すにチェックを入れ、次の問題へ。
2問目は、「下記のデータで〜」というような書き出しで始まる問題。
それなのに、それなのに、Excelの画面がでていません。
これは、ぜったいおかしい、ということで、試験官に再度申し出。
PC再起動したり、リハーサルモードで試したり、してみるものの、同様の症状。
結局「PCを交換するので、しばらく待合室でお待ち下さい」とのことで、15分ほど?まちました。
最初の受験スペースはちょっと広かったのですが、交換後のPCがあるところは狭くて残念でした。
その後、順調に進んでいましたが、問題も後半に入って、もう一度トラブルが。
確か26問目を終え27問目に移ったところで、問題文が表示されたあと「Excelデータがダウンロードできません。試験官を呼んでください。」みたいなアラートが表示されました。
こちらは、まもなく解決しました。
と、いうことで、9:30分試験開始、遅くても10:30には終了する予定でしたが、11時前までかかりました。
いくつかの問題、後で見直すチェックを入れてあり、時間も少し余っていたのですが「不合格にはならない」という手応えはあったので、めんどうくさくて終了しました。
満点を目指すには統計自体のよりしっかりとした理解を
結果は、800点台で合格でした。
恐らく、なんのトラブルもなく、注意を切らさず、試験時間を目一杯つかえば、もう少し良い点数がとれたことと思います。
結果、正解率を見ると
「ビジネスデータ把握力」>「ビジネス課題発見力」>「ビジネス仮設検証力」
と、言う順。
「ビジネスデータ把握力」でも取りこぼしあり100%とれなかったのは痛いことです。
「ビジネス仮設検証力」が73%しか取れていなかったのがやはりネックとなっています。

相関、回帰分析あたり、しっかりと理解しておかないといけなかったと思います。
統計自体のわかりやすいテキストなど探して勉強しようと思っています。
まとめ
最初に出会ってから5年目にしてようやく取得できた「ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック」
もともと、小売業を経験していましたので、移動平均などには馴染みがありました。
しかし、標準化や回帰分析、あ、それいぜんの分散や標準偏差など、チンプンカンプン。
よくぞ合格できたものです。
学習をすすめ、少しずつ理解が深まっていくにつれ面白みがでてきました。
ちょっと、気分をよくしてスペシャリストも受験してみようかと思案中。