こんにちは。
@OfficeTAKUです。
2020年から小学校でもプログラミング教育が必修化されます。
親世代と言えども若く、私達のような心配はないかもしれませんが、それでも完全文系の人間にとっては頭が痛い話題かもしれません。
子どもたちに対してはあまり心配をしていないのですが、やはり学校での必修化となると心配なのは「プログラミング嫌い」を作りだしてしまうことです。それだけは避けるような工夫をしてほしいと思います。
あまりにも学習、学校の勉強よりにならない工夫が必要だと感じました。
学校での必修化のこともあり、数年前から子ども向けのプログラミングについての書籍が多くで回っています。
私も子ども向けのスクラッチ(Scratch)というプログラミング言語を勉強しています。最近ちょっとご無沙汰ですが。
わが野々市市ののっティを主人公にしたクイズを作りましたので、よかったら遊んでやってください。
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そうした書籍をいくつか手に入れてみましたので、少しずつ紹介して行きたいと思います。
『子どもの”プログラミング的思考”をグングン伸ばす本』横山達大 著、 秀和システム
まず最初に取り上げるのが『子どもの”プログラミング的思考”をグングン伸ばす本』
2017年3月3日 第1版第1刷発行
著者は、横山 達大(よこやま たつだい)さん。
長野県でマンツーマンでレッスンを行うパソコン教室、システム開発、企業研修などを行っている会社の社長さんです。
パソコン教室でエクセルのVBAを習っているお父さんが、息子の小学校6年生ダイゴ君にプログラミングに興味を持ってもらおうと、工夫をしながら一緒に学んでいく、という設定になっています。
使用するのは Microsoft Excel (マイクロソフト エクセル)です。
構成と内容
全部で13章に分かれています。
子どもが楽しく学べるように、エクセルを使っての、なぞかけ、マジックのような問題をお父さんが出していく。それを、ダイゴ君が考えていきます。
7章までは、エクセルの関数やフラッシュフィルなどの機能でできてしまいますが、第8章からはエクセルVBA(Visual Basic for Application、これは Visual Basic というプログラミング言語をエクセルやワードというアプリケーション用にアレンジしたもの)を使うことになります。
第8章からエクセルVBAに入ります。
いきなりセルを選択すると画面が回転するという大掛かりなしかけ。書き込むプログラム(ソースコード)の量こそ少ないもののかなりないきなり感があります。子どもたちの興味を惹くにはよいのかもしれません。
対象年齢
内容的には少し高度になります。Scrach(スクラッチ)などと違って、テキストベース、ソースコードを手入力する必要があります。
この本に登場するダイゴ君のように、小学校高学年以上が対象かと思います。
特に良かったところ
特におすすめなのが、第11章。
この章では、それまでやってきたことを踏まえ、目的の動作をさせるプログラムをどのように組み立てていくのか、どのような手順でどのような処理をさせるのか、を考えていきます。
プログラムの設計プロセスが、お父さんとダイゴ君のやりとりで、解説されています。
これがプログラムをしていく上での肝になる部分です。
いままでの、VBAの入門書でもあまりこうしたわかりやすい記述はありませんでした。
このような考え方をできるようになれば、プログラミングも楽しくなるかも知れません。
Excelさえあれば、親子で取り組める
この一冊の中でプログラミングの面白さを、ということで少し詰め込みというかいきなりハードルが高くなる感じは否めません。
しかし、タイトルにある通り「プログラミング的思考」を知る第一歩になると思います。
お父さんやお母さんがエクセルに慣れている方であれば、手順どおりすすめていけば、あまりVBAなど触っていなくても、問題なく出来ていきます。少し頑張ってお父さんお母さんが予習して仕掛けを作っておけば、親子で楽しく取り組めると思います。
もちろん、サンプルファイルは著者のサイトからダウンロードできますので、自分でできなくても心配はありません。
私も、Excel や Word でマクロを組んでみたりしたことはあります。ほとんど自動記録と公開されているソースコードのコピペだけでしたので、よい勉強になりまりました。
Excel for Mac では、一部動作しないようです
Excel for Mac でも、エクセルVBAは利用できますが、残念なことにエラーになるコードがあります。
残念です。
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