[レビュー] 『プログラミング言語図鑑』増井敏克

書籍

こんにちは。
@OfficeTAKUです。

プログラミングというだけで頭が痛くなるような私です。
シャープ「MZ2000」というパーソナルコンピュータでBasicに触れましたが、プログラミングにハマることなく来てしまいました。
今は仕事柄さけては通れないものなので、少しずつはチャレンジしています。
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勉強のため、世の中にはどんなプログラミング言語があるのか、わかりやすくまとめられた『プログラミング言語図鑑』(増井敏克 ソシム社) を読んでみましたので、ご紹介してたいと思います。
ブクログでのレビューに加筆しました。

増井敏克『プログラミング言語図鑑』

全体は3つの部分に分かれています。
図鑑とその前後に挟まれたプログラミングに関しての解説・記述部分です。

67個のプログラミング言語が掲載されている図鑑

プログラミング言語は、1,500以上(2018年8月現在)もあるそうです。

その一つの指標となるのが、本書の「はじめに」で紹介されていた、
「99 Bottles of Beer」 というサイトです。
さまざまなプログラミング言語で「99 Bottles of Beer」という歌の歌詞をプログラムで表示するという投稿サイトです。自分で作ったプログラミング言語でプログラムしてそれを投稿することもできます。
https://www.99-bottles-of-beer.net/lyrics.html

そんな数多あるプログラミング言語から、著者は、

  • 利用者が簡単に実行できること
  • 多くの人に使われていること

の2つを基準に67個の言語選びわかりやすく紹介してくれています。

1つの言語について見開きで簡潔に紹介されています。
誕生した年、開発者、主な用途、分類が記されています。
言語の説明は簡潔で、イラストも多く、あまり知識がなくとも楽しく眺めていくことができます。

サンプルプログラム(「ハノイの塔」というパズル)が出版社サイトの書籍ページからダウンロードできます。
https://www.socym.co.jp/book/1108

このサンプルプログラムは書籍で紹介されているWebサイトで実行することができます。

図鑑の各言語のページにはそのサンプルコードも掲載されているのですが、よく見慣れたプログラムのソースコード(アルファベットと記号などが並んだもの)もあれば、スペースとタブと改行記号だけ(Whitespace という言語)など、訳のわからないものもあって驚きです。

プログラミング言語の歴史、プログラミング言語をどう選ぶかについて書かれた解説

その図鑑を挟む形で、前半に「プログラミング言語の特徴と歴史」、後半に「プログラミング言語を選ぶ時に知っておきたいキーワード」「プログラミングに関する基礎知識」付録として「プログラミング言語の系譜」「プログラミング言語の年表」があります。

前半では、プログラミング言語をどう選ぶか、複数のプログラミング言語を学ぶ理由などに関して書かれていて、これからプログラミングを学ぼうとする人にも役立つ内容になっています。

後半では、プログラミングに必要なものから始まり、プログラミングの中身にも踏み込む内容となっています。この(図鑑ではない)前半と後半の部分の記述に関しては入門書ではないので、まったくの初心者には内容的には難しく感じられると思います。

プログラマになろう、というわけでもなければ、あまり気にせず読み流してもよいと思います。頑張って読んでいると、おぼろげながらわかってくることもありますので、勉強になりました。

プログラミング教育が始まる前の予習に

こうして図鑑になっていると、現在主に使われているプログラミング言語の概要を手軽に知ることができ、便利です。
ちょっとプログラミングに興味がある、とか、子どものプログラミング教育が始まるまえに知識として予習しておきたい親御さんなどにはおすすめです。
手元においておいて、一つずつ読んでいくのも面白いと思います。

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